太虚子:聖訓

一0 六年 二 月二十八日
丁酉年 二 月 三 日 巳の刻

アメリカは日本の尖閣諸島に対する行政管轄権を承認し、また「日米安全保障条約」により日本防衛を助けることとした、これらは全て中国に対するものである。中国海軍が一つ目の島嶼を得て、実力を現すことにおいて、今は昔の比ではなく、アメリカにトゲが突き刺さっただけでなく、日本には更に耐えられないことであり、中国は軍事大国の仲間入りを企図している。将来の尖閣諸島を含む東シナ海の主権の争いは、 中・日・台三方の共同問題であり、いかにして衝突を平和・協力・開発・相互利益に転換させ、各方の利益に合わせることができるかは、天意の趣く所である。
同時に南シナ海の問題は、中国大陸が談判による協商・相違の解決・危機管理・合作推進などの方法により、アセアン諸国によって今年七月に協議される「南シナ海行動準則草案」、が順調に可決されれば、南シナ海の情勢は単純化し、平和的な安定に向かうであろう。
東シナ海から南シナ海にかけ、無形はいずれも機に応じ勢に乗じて、運化を施すであろう。

 

 


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本書は当時のまま校正もしていません。 日本人の持つ大和魂の価値感を呼び起こし、 今後の日本国復興再建に役に立つ提言と確信しております。