新境界

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由来

宇宙の本体:心物―元二用論

 

宇宙の究極成分は一体何であるか。古来より唯心と唯物の争いがあって、一定の答えはなかった。

廿世紀初頭になって、科学面で「質とエネルギーとが互いに転換する」ことが発見されて、有形の物質と無形のエネルギーとの境界を打ち破り、心物による一元二用論の有力な保証が提供された。

 

宇宙全体の生動現象は、実は和子(心)と電子(物)という二つの基本的な素質の調和によって構成されるものである。

電子は同質相引く定律によって陰静な物体となり、和子は異質相引く定律によっていかなる物体にも出入りすることができ、心物和合の一元二用の宇宙を形成する。

 

それは「心」とも「物」とも言えず、両者は渾然として一体となり、しかも互いに作用してやまない。

ちょうど手の甲と手のひらのように、一つの物の異なる二つの面に過ぎない。宇宙は生命を充満した宇宙であり、生命もまた宇宙を充満した生命である。我々がー呼―吸している間に生命は既に宇宙と溶け合って一つになっており、宇宙と人生が渾然と一体であることの道理は、これでも明らかである。

 

しかも人間は純粋に人間ではなく、天も純粋に天ではなく、我々の生命は宇宙の中にあり、宇宙もまた我々の生命の中にある。これで両者の神妙な関係はさらによく理解しやすくなる。

神の本質について:第三神論、聖凡平等古来より多くの有神論者は様々な自然現象(例えば風雨雷電など)を、神の仕業と思った。

 

これは神に対する第一の観点である。また、人間の功罪は、およそ神の喜怒と寛恕によって決められ、天の怒りに触れると、災難に次々見舞われ、天心を得れば、大罪も容赦される。

これが神に対する第二の観点である。

 

本数の主張は、たとえ神とても自然を創造できないばかりか、神自身もいろいろと自然律の支配を受ける。

ただ、人類よりも多くの能力をもって、自然律を免れることができるものとする。自然そのものは自然が創造し、神は自然界において人類より更に進化した生命であり、それは自然と物質の間の仲介役であり、従って神は人類が修証によって成るものである。これが神に対する第三の観点であり、これを「第三神論」と称する。

 

人と神は同一の源泉からきているからには、程度上の差別を除けば、根本的な違いはないはずである。

人が神に及ばないのは、知恵と修養は及ばぬとしても、その基調が及ばないというのではない。従って、人間は修持によって神になれるし、神もまた俗念によって人間になりさがりかねない。

聖凡平等と称するのがこれである。

 

人の意義について:奮闘する人生観

人生の意義と価値は奮闘することにあるが、それには次の三項がある。

  1. 自己に向かって奮闘する:聖賢先人の諸法を手本に倣い、自分の悪習や悪念を克服して、これを善良と光明に転向させ、良心と欲望の矛盾を調和させて、心身のバランスを保ち、煩悩や苦痛から免れるよう努力する。まずは自身の生存を図り、ついで大衆の生存を求め、更に自己の能力を家庭・社会・人類に貢献していく。

  2. 自然に向かって奮闘する:人類文明を向上させ、真理により近い境界に達することに努める。

    自然の威力と奥妙は尽きることなく、貴尊の境地にある神さえも絶えず自然に向かって奮闘しているのにまして人類においてはなおさらである。今日、人類同志で殺し合いにいとまがない。多くの人力一物力を浪費している。もしすべての知恵を集中して、自然を了解し開発すれば、必ず自然生態と共に平和に暮らし人類の文明を「真一善一美」の境界にまで到達させることができる。

  3. 天に向かって奮闘する:「性命双修」という修練法を通して、新生命を創り出し、神にまで進化する。しかし、それは永恒の大志を抱き、無限の大願を発し、苦心修練した末にはじめて成就する。

 

終極の目標:三同の理想

 

  1. 宗教大同:各大宗教は何れも宇宙の真理を解説してきているが、ただ時代、地域、民族の違いによって、教化が別々なのは当然である。従って宗教と宗教の間は「異なるところを尊重し、同じところを愛す」態度を取るべきで、そして相互に理解し、互いに協力し、人類のために、精神の再建と道徳の立て直しに努めなければならない。
  2. 世界大同:宗教大同の思想に基づいて、人類の大公無私、共存共栄の高尚な心理状態を啓発し、民族間の紛糾をなくし、信頼感による共同認識をもって、地球村を建て人類の恒久平和と幸福を促進をするために努力する。
  3. 天人大同:世界が平和になり、戦争も永久になくなった時、全世界の科学者・哲学者・宗教家が、それぞれの研究成果の理知を集合して、天人交通というルートを通じて、宇宙究極の真理に向かって引き続き邁進し、宇宙各星球の生命が自由に往来でき、神と人の間は自由に交流できる境界に達し、宗教的な天国理想を人間界に円満に実現させることを企図する。これこそ天帝教が人間界に求める基本である。

 

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