天人交通
宇宙のミステリーを探索する新方途
縁起
西暦1939年、第二次世界大戦がまさに勃発しようとする頃、涵静老人は世界平和の確保を祈って、海抜2800メートルの西嶽華山(注:中国西安)に隠棲し、戦争の終わるまで長期の祈祷生活に入り、前後八年間の寒暑をすごした。
その問、天人交通の実践に更に力を尽くし、上帝の神媒である仙仏聖尊と交流し、談論を交わし、上帝の消息と意思を伝えられ、また人間の文字をかりて、それを書き現した。当時の天人交通の情況は、ちょうど今日のテレビのように、家で座りながら、遠くから送られてくる解説つきの画面を見るのと似ている。とは言っても、天人交通の映像は、上帝が遥か遠い以前から定められた自然法則を利用して伝えられるものである。
原理
人類が有形の身をもって、無形の霊界と行う交流方式は、科学の観点からみれぱ、ちょうど今日の電波が電話・ラジオ・テレビに対する関係と似ている。
以上の三種の機器は、いずれも無形の電波信号をチャンネルを通して調整し、有形の音声や画面に変えているのである。
思うに・人類の思想は一種の電力の発射であり・その思想がもし散乱して放出されると、四方に乱射されて虚無なものになってしまう。もしこの思念を一点に集中できて(親力)、それが久しくなれば久しいほど、集中した対象から反応電力(知力)を引き出すことができる。
この両方の電力が相変わり、遂には親和力が発生してくる。簡単に言えば、ある甲の思想を発出する者はー種の親力であり、その親力が対象に集中して向けられると、その対象は知力で親力と相引き、この二つの力の交流と反応とによって、情報が伝えられることになる。人類がこの種の親力と知力間の交互作用を無形の霊界との交流に応用するのを「天人交通」と言う。
天人交通の方法
本教の天人交通の方法は次の六種があり、簡単に説明する。
A、侍準: 待生が手に桃の木で作った準筆をもって、砂盤に情報を伝える。
B、侍光: 霊界の消息は光幕(祭壇の布)面に現れる。待生の看破力と抄録を通じて人間社会へ伝えられる。
C、特筆: 霊界の消息は待生の大脳に伝わり、待生の大脳の転訳作用を経た後、さらに筆書方式を通じて人間社会へ伝えられる。
D、侍聴: 霊界の待生に対する放送、その詳細な原理は後日の証明に期待される。
E、天人気功:患者と施療者との敬虔な祈願によって生まれる親和力を通じて霊界から呼び入れられた気のエネルギーが患者の病を治す。
F、静観: 人が霊界と直接に自力で交流する方法。この種の頓覚は、必ず「静坐参悟」の修行が深く積みあげられて後、始めて自らが体験できるものである。
以上のような天人交通の技術を志す者は、必ず本教の厳格な宗教訓練と鑑定を受け、さらに自らが修行し験証の努力を経た後はじめて望みを成就できる。
目的
すべて科学・哲学・宗教の努力は、究極の真理を求めることを唯一の目的としないものはないのであり、本教は天人交通の方法を通じて、次の二項目の使命を達成することを強く望んでいる。
●人類の精神・道徳に対する認識を昇華させ、人と霊界との往来を通じて、人類生命の終局の意義と価値とをはっきり理解させ、暴戻凶悪の気を取り払って、地球上から永久に戦争を無くさせる。
●科学を唯物観から心物一元二用観に向かって進むよう引き入れ、積極的に宇宙大空に向かって進行させ、宇宙の各星球上の智慧と生命をして自由に交通往来させて、宇宙星際文明を建立する。
天人間の交通が日と共に頻繁となり、真理も自ら必ず日と共に明らかとなり、人類と無形の宇宙との距離が、ひとたび近く引き寄せられるとなれば、天人大同の理想も遠からず期すことができるではないか!
この小誌はドキュメントであり、フィクションでは有りません。
本書は当時のまま校正もしていません。 日本人の持つ大和魂の価値感を呼び起こし、 今後の日本国復興再建に役に立つ提言と確信しております。